京都 東寺を観光してみよう 春の特別拝観情報も

京都駅から歩いて行ける東寺(とうじ)。
街なかにあるお寺ですが立派な五重の塔や
金堂があり、春には桜の名所でもあります。
春の特別拝観にはライトアップも行われますよ。
その魅力たっぷりの京都の東寺をご紹介しましょう。
●東寺の歴史
平安時代の794年(延暦13年)、平安京の正門
である羅城門の東寺として建立。
嵯峨天皇から託された弘法大師空海が
真言宗の総本山として造営しました。
羅城門には西寺もありましたが、西寺は戦国時代
に廃墟となっています。
室町時代や戦国時代に戦火や落雷によって何度も
焼失しましたが、豊臣家や徳川家によって
再建されました。
1994年に世界遺産に登録されました。
●境内
正門は南大門、中央には本堂である金堂、
そして講堂、食堂が直線上に配置されています。
この三つの堂で「仏・法・僧」の教えを
表しています。
金堂は一時は焼失しましたが、豊臣秀吉によって
再建されています。
中には高さ3m近い日本最大の薬師如来像があります。
講堂内には21体の仏像が「立体曼荼羅」として
並べられています。
密教的な世界観を表しており、その姿は
とても荘厳な気持ちにさせてくれます。
西院と呼ばれるエリアには毘沙門堂、御影堂が
あります。
御影堂は空海は住居として使っていた場所で
今でも毎朝生身供として空海に食事が
出されています。
御影堂の中に入ることもできるので、
空海が過ごした空間を感じてみましょう。
毘沙門堂のそばには石碑や宝塔が並んでいて、
中でも「尊勝陀羅尼の碑」には魔物を退散
させるパワーがあり、病悩消滅・長寿安楽・
厄難除去のご利益があります。
南大門の東側には五重の塔があります。
高さは約55mで木造建築物として日本一の
高さを誇っています。
現在の五重の塔は1644年に徳川家光によって
建てられた5代目の五重の塔になります。
初代五重の塔は空海の記録では建築に
30年以上かかったとされています。
春の特別拝観では五重の塔や境内が
ライトアップされ、奥ゆかしい枝垂桜に
うっとりすることでしょう。
<東寺>
住所:京都市南区九条町1
拝観料: 500円
拝観時間: 8:30-17:30(9月20日~3月19日の間は16:30まで)
◯春の特別拝観について
期間:3月18日(金)~4月17日(日)
18:30~21:30(受付終了)